九州は有田へ行ってきました。有田焼で有名なまちです。
このまちは、僕にとって建築やまちづくりを考える原点となっているまちなんです。
師匠である、三井所清典先生(アルセッド建築研究所)が当時、有田のまちづくりに係わっていて、どのようにまちづくり・建築づくりをしているのかということを授業でスライドを使いながら話されていたときに。「あ、これだ!」と自分の中で、建築のデザインを考えるべき方向性やものごとの考え方にぐっと引きこまれた瞬間がありました。それから今に至るわけなんですが。
学生時代に研究室の仲間と訪れたときから15年ぶりでした。
しっくい壁がきれいで、「まちなみ」という言葉がぴったりな景色です。
もう、15年前の記憶は定かではないのですが。(当時は前夜に皆で飲みすぎて肝心の見学会は全員朦朧としていて…)時間の経過とともに自然に古びる「素材感」の大切さを感じました。
漆喰壁、板壁、石、有田焼のタイル。古くなってもいい感じ、自然な感じ。そして、そういうことを意識しながらデザインすることの大切さ。
時間、素材、風土、デザイン。初心に帰る思いでした。
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